ついに我が家にも"愛情便"というものが届いた
私の両親は離婚していて、日本にいる家族はみんなバラバラで暮らしている。
母は現在一人暮らし。仕事もしている。私が高齢だからもちろん母も高齢。なので、コロナ禍になり自由に日本に行けなくなって、日本から送って欲しいものがあっても、こちらから頼むことはできずにいた。
超アナログな母に、重たい荷物を抱えて郵便局へ手続きに行かせるなんて申し訳なくて。しかもこんな時代。その行動をすることによって、もし母がコロナにかかったらと考えたら恐ろしくて頼めなかった。
そういう事情もあり、この約2年で、いつも日本から持ってきてたものは、こちらで代用できるもので過ごしていける術を身に付けたし、本当に必要な時は多少高くてもネットで購入したり。"なんとかなる"ということを知った。
そんな中、ちょうど1ヶ月ほど前、母から荷物を送るわと言われた。欲しいものがあったら言ってねと。そしてその後、びっくりする発言が。
「今までも、何回も送ってあげようと思ってたんだけど、日本のコロナがひどくなる一方で、もし日本の空気が入った段ボールを韓国で開けて、空気感染させてしまうようなことがあったらダメだと思って送れなかってん。でも、日本のコロナが落ち着いてきたし、お母さんもワクチン2回うったし、そろそろ大丈夫かなと思って...」
笑笑笑。段ボールの中の空気。笑笑笑。もう、天然とかを通り越した発言に思わず笑ってしまう。しかも彼女は真剣。申し訳ないけど笑わずにはいられなかった。そしてそこまで考えてくれてた事が嬉しかった。
でも、理由はそれだけではなかったよう。というのも、実は去年の私と夫の誕生日あたりに、母からサプライズでプレゼントが届いた事があるのだが、超アナログな母はその時のインボイスに苦戦し、郵便局員さん達に助けてもらいながらやっと送ることができたらしく、それがちょっとトラウマになってたみたい笑。
今年からはインボイスもネットで入力しないといけないので、今回は私が作成。母は郵便局へ行って番号を伝え印刷してもらい、確認してサインをするだけでよかったので、前回のトラウマがあるだけに、その差に驚いていた。「こんなに楽なんだったら、これからもっと送ってあげる!」とまで言ってた笑。
日本から船便で送ってもらい、20日後に我が家に到着。私がインボイスを作成してるので、だいたいわかっていたが、やっぱり開けるときはワクワクするもの。
そしてとりあえず並べて写真を撮りたくなるもの笑。
重たくなりすぎたら、母が郵便局まで運ぶのが大変だと思い、必要最低限の軽めのものをリクエストしていたが、母は色んなものを追加してくれていた。そんな親心が嬉しかったり。
食品の他にも、ドラッグストアで買ってくれたもの、ベビー用品やマタニティグッズ、次の帰国時に持って来ようと思って家に置いてたものなどを詰めてくれていた。
ずっと会いたかったこの5人に会えて幸せ。誰から食べようかな。母からは、ふりかけのかけすぎで塩分摂りすぎないようにねと言われた笑。
ベビー服を広げるとすぐに上に乗るふぃる笑。赤ちゃんの服ってこんなに小さいんだぁ~と、自然と笑顔になる。タップリに着せた姿を母に見せるのが楽しみだ。
私の服も買ってくれてて、さっそく着てみたら、袖を通した瞬間に日本の家の匂いがして、自然と涙が流れた。普段から、そこまで日本に帰りたい欲が強くない私だが、今すぐ帰りたくなった。
そして、荷物の中には母からの手紙も入っていた。それ見てまたまた号泣。性格が似てるから、よくぶつかることもあるけど、やっぱり私の母は母しかいないわけで。本当に今すぐ会いたくなった。
当たり前だったことが当たり前じゃなくなることの辛さが身に染みる。自分だけじゃない、みんな辛いんだとわかっていても、辛いものは辛い。
そんな気持ちとは反対に、コロナはひどくなる一方。ただただ家族の無事を願い、私自身も家族に心配かけないように気をつけて、自分の身はもちろんお腹の中のお子も守り続けなければ!と思う日々。
あの時は大変だったよねと、思い出話になる日が早く来てほしい。
送ってもらったお菓子は瞬殺。やっぱりストックがあると食べ続けてしまう私は、こうやって送ってもらわない方がいいのかもしれない笑。でもまた甘えて送ってもらお^^
貴重な日本のお菓子。実は全部独り占めしようと思ってたが、夫と一緒に楽しんだ。というのも、母が船便を送ってくれたのを知って、すぐ色々買って日本に送ってくれた夫。食べる権利は十分にあるわけで笑。
日本から送ってくれた母と、日本へ送ってくれた夫に感謝しながら、おいしくて楽しい幸せな時間を過ごしたのだった。
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