私の夫は"本家10人姉弟の末っ子長男"③ -本当の姉妹のように-
9人の姉がいる夫に、どの姉が一番好きかと尋ねたことがある。
好きとかは特にないけど、一番下のマンネヌナは歳が一番近く、一緒に育ってきたから一番仲がいいと答えてくれた。
そんなマンネヌナ、私にとってのマンネヒョンニムが前から、「一緒にご飯に行こう、おいしいお店に連れて行ってあげるから大邱までおいで！」と言ってくれていた。
でも、コロナや私のつわりやらでずっと先延ばしになっていて、全然行けてなかった。そして今月、ついに行ってきた。
ヒョンニム夫婦の家に遊びに行き、みんなでおしゃべりしたり、テレビを観ながらゆっくり過ごしてると、ヒョンニムが私にあげたいものがあると、奥の部屋から何かを持って来てくれた。
なんと！KAHIのマルチバーム！最近やたらと見かけるマルチバーム。ドラマの中でも主人公が不自然な演出の中、いきなり使い始めるシーンが出てきたり笑。気になるけど、自分で買ってまでは...と思ってたので、思いがけないプレゼントにテンションが上がった。
みんなで目の下とか首にマルチバームを塗り塗りしながら過ごしていると、予約時間が近づいて来たので、4人でお店へGOGO~。
ニューヨークパダッカジェという、ローブスターのお店。ロブスターなんていつぶりだろう。すごく久しぶりなのでずっと楽しみにしていた。お腹もペコペコ。
コース料理のメイン。見た目はなんだか映えないけど、久しぶりに食べるロブスターは美味しかった。やっぱり甲殻類大好きだ。刺身も食べたかったけど、我慢我慢。
席は個室になっていて、4人でゆっくりおしゃべりしながら楽しい時間を過ごした。
ヒョンニムは、シデク(義実家)でもマンネらしく、お義姉さん達から本当の妹のように可愛がってもらっているらしい。
「だから私もあんたに本当の妹のようによくしてあげたいのよ~ 私のこと本当の姉だと思って(直訳)」と言ってくれた。
私は実の兄弟に同性の兄弟がいなく、お姉ちゃんや妹に憧れがある。これは昔からのないものねだり。なので、そう言われて嬉しかった。
私がもし義姉の立場で、弟の嫁に同じことが言えるかと言ったら言えないだろう。できるだけちょうどいい距離を保っておきたいと思うタイプだから。
やっぱりこういった差が、日韓の差でもあるなぁと感じる。
でも、こうやって歩み寄ってくれてるからこそなのかなんなのか、義家族に会う度に誰かしらからいつも言われることがある。
「うちに嫁いできてよかったでしょ？」
もう質問ではなく、決めつけというか確認というか、そんな感じ笑。私自身、本当に嫁いでよかったと思っているが、人間的な心理として、そんなダイレクトに言われてしまうと、本当によかったと思ってる気持ちも少し萎えてしまう。
これこそ私が義姉の立場なら、弟の嫁にそんなこと絶対言えない。
その自信は一体どこからくるのか。仲良し家族で育つとそれが普通なのだろうか。複雑な家庭で育った私には理解が難しく、ついていけない点であり、ちょっと羨ましく思う部分でもある。
そんなこと言ってる私だが、最近その韓国独特の傾向というか、ニュアンスというか、言い回しというか...。それに染まりつつあるところがある。
それは、私が夫に、
「나 잘 했지?」(直訳：私、よくやったでしょ？)
「나 잘 샀지?」(直訳：私、よく買ったでしょ？)
「나 잘 찾았지?」(直訳：私、よく見つけたでしょ？)
と、しょっちゅう言ってしまっているのに最近気づいたのだ。それはもう、褒めてもらいたくて仕方がない小学生のよう笑。
客観的に見るとなかなか恥ずかしいこの光景。でも結構当たり前になってきてしまってる今日この頃。夫以外の人に発言してしまわないように気をつけたいところだ笑。
ちょっと話が逸れたけど、おいしいロブスターをご馳走してもらい、その後のカフェではおいしいコーヒーとケーキをご馳走してもらい、久しぶりにお腹がはち切れそうなほど満腹になった。
「食べたいものがあったらいつでも食べさせてあげるから、またいつでもおいで」と言ってくれるヒョンニム。もう感謝でしかない。私がお酒を飲めるようになったら、また一緒に飲み明かしたいなぁと思っている^^
https://link.inpock.co.kr/lumoazo
